特定非営利活動法人　やまゆり　　設立趣旨書　


　政府はIT情報化社会の到来により、この社会への国民の積極的参画を図るため、
IT講習会など地域に対してさまざまな諸政策を実施し、
また、更なる新しい施策を経済振興の一環として、
地域,行政や企業における情報化設備投資の奨励策など検討をしているところです。
　去る平成１０年、厚生省（現厚生労働省）補正予算事業により、全国約100ヶ所の
視覚障害者情報提供施設へデイジー製作システムの貸与・指導、録音図書目録が
全国の中学校以上の学校、公共図書館、社会福祉協議会をはじめとする福祉関連団体へ
無償で配布され、CD録音図書製作システムの導入が開始されました。
まさに、今の時代を見越した画期的な事業の展開であったと
関係者が高く評価しているところであります。
その後、施設関係者と多くのボランティアがこの図書の製作を担っており、
視覚障害者の情報取得障害のハンディ克服に、多大な寄与をしております。
私達も神奈川県藤沢市で任意団体グループ「デイジー藤沢」として、
平成１３年１月より、藤沢市点字図書館において、製作ボランタリーの活動を
重ねてまいりましたところ、平成１４年１０月、財団法人日本障害者リハビリテーション協会より
視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害等その他の情報取得障害者の
情報アクセスを支援する目的で、非営利活動に用することを前提に該当団体へ
従来の録音図書ソフトの後継ソフトが提供されることとなりました。
これらを踏まえ、「デイジー藤沢」を発展解消させて、視覚障害者のみならず、
高齢者を含む多種・多様・複雑な情報取得障害者の要求に、
迅速、且つ、きめ細かい対応ができる市民活動団体を目指すとともに、
「共に生き、共に支え合う」社会の形成に寄与するため、
特定非営利活動法人　やまゆり　の設立をするものです。　




平成１４年１2月1３日　



特定非営利活動法人　やまゆり　
設立代表者　　　　　　　芳谷　鼎