やまゆりの取組

 私たちは録音図書制作ボランティア「デイジー藤沢」として
活動してまいりましたが、このたび(財)日本障害者リハビリ
テーション協会様より従来の録音図書ソフトに代わり、
マルチメディア図書製作ソフトが提供されたのを機に、
平成14年12月に「やまゆり」を設立し、目の見えない人、
体に障害があって本のページをめくることができない人、
高齢で活字を読むのが苦痛な人、また、ディスレクシアの人、
学習障害児(LD)、さらには幼児等の読書訓練を支援する
ためにマルチメディア図書を製作し、提供していくための
活動を始めました。

 目が見えなくて文字の読めない人は人口の1%ほどですが、
それ以外の理由で目が見えていても文字を読むのが困難な
人が3〜4%もいるといわれています。このような人々が
ディスレクシアまたは失読症もしくは読みに支障のある人
と呼ばれています。

 日本では未だディスレクシアの社会的認知度がほとんど無
く、
これを診断する検査方法も定まっていません。
したがってディスレクシアであると認定された人はごく僅かです
が、
実際には多くの人たちがこのような困難を抱えていること
が予想されます。

 私たちはマルチメディア図書を提供するだけでなく、このよう

人たちの存在を社会全体に訴えていくとともに、ディスレクシア

診断する方法を研究していきたいと考えています。 



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